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茨城→大阪 大学生になる

SCOTサマーシーズンに行ってきました【前編】

8月29、30日と、富山県の利賀で行われた、「SCOT summer season 2015」に行ってきました。2日間で7つの劇を見て、鈴木さんのトークも聞きました。備忘録がてらなので雑ですが、レポートします。

サマースクールから帰ってきてから新宿に行って夜行バスで富山まで走り、高山本線越中八尾へ行き、そっから南砺市営バスで延々と山を登り、利賀芸術公園に着きました。

 

【番外編】ここで夜行バスレポート~~!私が夜行バスに乗ったのは人生で2度目!はじめては、春休みに一人旅をしたとき、帰路で大阪から東京まで乗ったのです。ここで私はうまく睡眠をとることができず、常に半分寝てるみたいな状態だったせいか、寝ぼけて隣の人をばしばし触ってしまったのです!幸い訴えられませんでしたが、もう二度とやらないようにしよう、と、意気込んで(?)富山行きのバスに乗ったのです。今回は、サマースクール最終日利根川でラフティングをした疲れが出たのでしょうか、爆睡でした。なので、隣の人には触らなかったと思います!やったあ!でも、爆睡しすぎて、富山に着いた時も起きなくて、起こしてもらいました。なんかすいませんって感じでした。

以上、夜行バスレポートでした!!

 

利賀芸術公園は、ほんとうに山の中でした。百瀬川が流れていて、そして、ほんとうに山の中でした。

奇しくも百景社の皆さんが来ていました!ふと横をみると、志賀さんが煙草吸っててかなりびっくりしました。色々と気にかけてくださったりして、有難かったです。

 

ようやく劇の話をはじめます。

 

観劇・1日目

 

①「むかしむかし、ホーィホイ」@利賀山房(利賀アジア芸術祭・韓国)

下手に楽器が置いてある演奏スペースがあり、オーボエ系の音色の民族楽器の調べが入り、演奏スペース以外が闇に包まれる。

明転。中央の少し高くして区切られた部屋に、縫物をしている妊婦。時々胎動してお腹が動いている。夫が入ってき、無言の戯れがしばらく続いた後、雪で滑ったかという会話が始まる。妻とお腹の子供を心配して種用のアワを食べようという夫を制して、「将が生まれるわけじゃないんだから」という妻。で、将が生まれました。部屋の奥にある障子での向こうに赤ん坊がいて、普通じゃない姿に育つのだが、障子を覗いた瞬間バーーーーンって演奏スペースの銅鑼が鳴る。赤ん坊がどんどん暴れていくところや、夫が赤ん坊を殺すところ、妻が自殺するところを影絵で映していたりした。いい役割をする障子(上にカーブがついている凝った造り)を、いい位置に置いてある。息子を探しているおばあさんが、あとから見つけたと言って布で包まれた息子の首を持って嬉しそうに撫でていたシーンがとても怖かった。将を産んでしまったことを恐れ、夫に殺すなと懇願し、狂い、それから憔悴し、、、冒頭の幸せそうな姿から豹変した妻の演技が良かった。

最後の昇天のシーン、みんながほーいほい叫ぶところで、舞踊がとても美しかった。着物の袖の上に白い飾りがついていて、それが綺麗だった。

 

②「リア王」@新利賀山房 SCOT

キャンセル待ちだったんですが入れました!5か国語版ということで、日本語含めさまざまなイントネーションの言葉が飛び交う!身体を浮き上がらせるようなスポット照明が多用され、多くの台詞は身体を少しも動かすことなく発せられる。まさに、「言葉と身体」に絞ってみせているという感じ。後ろの扉が良い働きをしていた。世界は病院なので、お父さんが車いすで、看護師がたくさん出てくる。

なんかよくわかんないんだけど、すごく圧倒された。

 

並んでる途中に、夫婦で来ているお二人とお話をした。早稲田小劇場のころからSCOTを観ていて、初演を観たとか観てないとか。結構、ほかにも何十年ずっと来てますとかいう人いたなあ。すげー。

 

③「世界の果てからこんにちは」@野外劇場

私は見ていました、百瀬川の近くで、花火の準備をしている人たちを!「果てこん」と略されるサマーシーズンの目玉らしい花火劇。野外劇場はほんとに綺麗な劇場でした。朝からいたオリザ夫妻のほかに、政治の偉い人とか、ライオンキングの演出家とかいました。村上さんが出ている!くだらなくてよくわからない会話と、能天気なポップスと、降ってくるような花火、なのに少しセンチメンタルな気分になるお芝居でした。初めて見た人は、みんなこんな芝居みたことないというはずです。実に、こんな芝居初めて見た。花火のせいか、キャッチーな台詞のせいか、記憶に刻み込まれました。なんだこれーとか思っているあいだにあっという間に終わります。いつかまた観たい。終演後、鏡割りがありました。私はもちろん飲めないんですが、飲める年齢になるころにまた来ることがあるだろうか、と思いました。

 

その日はテント泊。うん、疲れたので、後編につづく、にします。